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PROFILE

江戸切子マスターKIRIKO
江戸切子マスターKIRIKO

創業70年になる江戸切子工房を生業とする家族に生まれる。一時、家業から離れ社会科教師として仕事をしていたがふと家業は「自分しかできない仕事だ」と奮起しあっさり転職・・・のようなことを何回か続け「これで最後の出戻りだよ」といわれてからは10年、江戸切子道を追求しビジネスを展開。コラボ、スクール、酒倶楽部、酒蔵大学プロジェクトなど多数。

2016年春からはKIRIKOの「東京オリンピック前に知っておくとお得な江戸切子セミナー」も開催。こちらは随時ご案内しています。

マスターの使命は「江戸切子という技を用いて人々を幸せにすること」です。

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Edokiriko Master KIRIKO / 江戸切子マスターKIRIKO

そもそも江戸切子~なぜ海外のカットグラスは薬品仕上げを用いているのかの考察~

店舗での接客であったり

セミナーであったり

 

必ずお伝えさせていただいているのが

 

ガラスを磨く際の

手磨きと薬品仕上げの違い

です。

比べると以下のように

1015somosomo
(もちろん左が手磨きのもの。瑠璃色が濃いめ。右は薬品仕上げ。もともとの色は同じ濃い青でした
透明感も違います)

 

輝き

といった視覚的な違いがあるのですが

手触りという

触覚の違いが非常に大きいです。

 

薬品仕上げだと

どうしても硫酸を用いるために、

酸によって色がうすくなりますが

 

カットした面も溶けるので

どうしても手触りにシャープさがなくなります。

 

実は今この製法が主流で

江戸切子といっても薬品仕上げ(酸磨きといいます)がほとんど。

 

この製法

欧米のカットグラスでは伝統的な製法であったために

日本にも取り入れられています。

 

たくさんつくることのできる合理性がある製法ですが

 

なぜ、欧米では薬品仕上げが多かったのか

 

に関して

考え方の違い(合理的なものづくりを目指す)もあるのですが

制作する作品の違い

もそこにはあると思っています。

 

もともと海外のガラス(カットしたもの)は

花瓶やワイングラスといった飾り物が主流です。

 

ワイングラスも使うのではなくキャビネットに飾るためのもので

 

あまり手に取って使うものではない

 

ということがあります。

 

一方の日本のガラスは

 

生活の中で用いるもの

という考えが強く、

 

ぐいのみ、グラスは、手にもってつかうものです。

 

つまり、

海外の場合には視覚が重要(デザイン)であり手触りに必要性がなく

日本の場合には触覚が重要であった

という製法の違いがあります。

 

日本の技が

「手作り」にこだわるのはこの「触覚」の大切さであると私は考えています。

 

サイトではこの感覚をお伝えきれないのが残念ですが

ぜひ実物はお手に取ってご覧いただければ幸いです。