Project 儲かる伝統工芸ビジネスへのチャレンジ~直販システムのつくり方 その8~

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ここでは伝統工芸のミライについていろいろと華硝なりに考え取り組んだことをお伝えしていきます。(現在、更新していません。)

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儲かる伝統工芸ビジネスへのチャレンジ~直販システムのつくり方 その8~

2016年6月14日

チーム華硝。

 

という考え方ができてきたのは

3代目 熊倉隆行が作品づくりが伸び、若い社員が増えてきたことからでした。

 

ここで非常に私事をいえば、

私のバイブルがありまして漫画でして

 

「スラムダンク」

 

どれだけこの漫画のセリフをミーティングで使わせていただいたか・・・。

安西先生ありがとうございます。状態です。

(読んだ方しかわからずすみません)

 

若い社員が増えてきたときに

 

あ、リアルスラムダンクだ。

 

と思いました。

毎日、どきどきしっぱなしでした。

 

スラムダンクは桜木花道というヤンキーがバスケットボール部に入部し、

たくさんの人との出会いで

バスケットが大好きになっていく

と簡単に言ってしまうとこのような話ですが

(こんな言い方では全然ものたりなくて泣きたいくらいの表現力のなさでなのですが)

 

一人の新しい考え方が入ることで

今までいたバスケ部の人たちにも影響があって

だんだん面白いチームができてきます。

主人公自体も変わるのですが

既存の世界でいた周りの人たちにも新しいチャレンジ精神、わくわくした気持ちで

チームづくりが行われていくようになります。

 

若い社員たちが入社する前は

年齢的に50代、30代が中心でした。20代もいましたが離職率が非常に高く、

今となってはわかるのですが

 

ほーっておきっぱなし状態

 

だったように思います。

隆行も自分の仕事を成長させなくてはならない、

30代の社員も同じように自分の製造能力を高めなければならない

自分の成長が中心でした。

まだ会社も子供状態でした。

自分のことで精一杯。

 

それがようやく

大人に近づいてきたせいか

 

若い社員が入ってきて元気いっぱいの空気が入ってきたせいか、

 

チームで仕事をすることの意義

 

をみんなでつくりあげようということになってきました。

 

年齢構成も

60代(父 母) 40代(男性1 女性4)

30代(隆行 男性1女性1) 20代(男性4 女性2)*アルバイトさん含む

 

になりまして

伝統工芸の中では非常に若い年齢構成です。

 

父の時代は

いわゆる

トップダウン式の製造業でしたが、

母が入ることで

トップダウンではない少しずつ

みんなで話し合い

をしたいという方向性はありましたが

 

正直そのときの社員たちは

その方法を嫌っていました。

 

なぜなら、チームになると

自主的に動かなくてはいけなくなるからでした。

 

トップダウンの場合には

「言われてないから」

「聞いていないから」

「社長が言ったから」

といった責任逃れが可能ですが

 

チームはポジションがはっきりするので自分の立ち位置がはっきりみえ

責任を負わなくてはならなくなります。

 

今も華硝では

それぞれが分業しつつ、そのほかいろいろな仕事も兼務しながら、

リーダーとして責任を持たせています。

 

できていないことがあればそれが一目瞭然です。

 

ただそういうときに

「報告すること」が重要だと話すようにしています。

 

以上のようなことは

どこの会社でも当たり前だよ~と思われるかと思うのですが

 

職人の世界にこれは画期的なこと

 

なんです。

 

職人さんというのは

「自分の世界大好き」な人たちで、

自分の領域を侵害されるとむちゃくちゃ怒ります。

 

自分が一番大好きな人たちなので、

なかなか人を話して何かをするということが好きではありません。

注)あくまでも私の主観で、今の若い職人さんたちはこの傾向が少ないです

 

自分の世界で生きている人に

鎖国体制の人に開国することがどれだけ難しいか

という話です。

 

今のスラムダンク体制は理想でしたが

その実現までには10年かかっています。

ようやくチームだなと実感する機会が増え、

 

良かったなと思うのは

 

「会社が楽しい」

 

という社員が増えたことでした。

 

「楽しい」はモチベーションになります。

モノづくりの場合には

 

一番大事な土台

 

です。

先日も、社員がシークレットで社長の誕生日会を開いてくれました。

こんなこと今まで一度もなくて

 

やはりチームになったなあと実感します。

 

ではそのチームどんなふうに機能しているのか、

儲かるための伝統工芸チーム作りについては次回。

IMG_1486
(お誕生日会の様子です)

 

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