戦国時代の考え方から自分のビジネスの在り方を考える
2020年9月22日
個人的にNHK大河ドラマの
麒麟が来る
にはまっています。
もともと、室町幕府滅亡のあたりの戦国時代の社会に興味があったので
ドンピシャな時代ということで、コロナで中断したときはかなり残念感が。
また再開され、
先日、足利義輝のあとに、誰を将軍にするか問題で、
将軍の器に恐れを頂く義輝の弟か
新しい権力者の三好氏が推す足利の筋のものか
血筋か権力か、関白が悩む場面で、
関白の幼馴染の太夫が「どちらでもいいこと」と言い放つシーンがあり、
「どちらも武士には変わらず、どちらでもいい。武士同士が争ってなくなってしまえば争いがなくなる」
「自分たちは武士ではないから、どちらになろうと構わない」というセリフがあり、
現代の私に刺さったんですね。
どうしても、今ある価値観や権力者の流れに巻き込まれてしまうけれども
自分の立場で物事は考えればいい
と、はじめて思って。
私も、伝統工芸に携わり、「世界の華硝にしなきゃ」と、必死に会社を大きくしようとか、有名にしよう、と思っていたのですが、
コロナになり、
自分の思ったように物事が進まなくなり、
あらためて自分の会社を見直すこととなった際に、
なんで有名にしたかったんだろう?
なんで大きくしたかったんだろう?
と考えはじめたときに、
右肩上がりは素晴らしい。
右肩上がりの成長がないとビジネスでない
という価値観に縛られていたなと気づきました。
そもそも江戸切子は量産型に向かないし、ましてや、弊社がこだわるすべて手作業の繊細な工程を!となった場合には、
数ができないのに、
どうやって大きくするのだろう?と(笑)
大きくする=量産=こだわりの技術をやめる
になるんですよね。
支店をたくさんつくれるほどの技術ではないと。
私が経済界の価値観に縛られていただけで、
お客様と向き合うビジネスをしたい!
という自分の価値観を捨てないと、ビジネス界では成功といえないのではないか
と思っていたことに気づきました。
自分たちの理念を実現するのにふさわしい方法を選択していけばいいというシンプルな話なんですけどね。
コロナになり、たくさんのお客様に
支えられて、
望んでいた向き合うビジネスができていたことに気づけたことが、何よりもよかったことでした。
自分の立場から物事に向き合うって大切なことですね。