亀戸のこたつ店舗から東京の中心地へ~江戸切子の店華硝日本橋店ができるまでその2~
2016年6月14日
25年前
亀戸の自分の家で両親がはじめたときは
こたつ台の上でした。
お客様がいらっしゃると
箱から出して並べる。
お客様が帰ると
箱にしまう。
を繰り返して
「これって店っていうか・・・」状態でした。
少しずつ什器などが入ってリビングの一角が店っぽくなったのですが
台所がついてるし、
どう見てもテーブルの上だし、
家庭的店舗というか
家庭内店舗でした。
そんな店舗が嫌なときもあって
「もっと外に出店したいよ」と私がわめくと
両親は
「ここでも生産量からいって十分だよ」ということで、
作るほうが忙しくて
出店まで頭が回らなかった
というのが現状でした。
亀戸の家のような店なのに
嘘みたいにお客様がいらっしゃるようになり、
いらっしゃると
「あまりに普通の家で入りにくかった」
といいつつも、
家庭内のせいか
落ち着いてご覧いただけるからなのか
20年以上も
この家のような店に通ってくださる方がいらしゃって
店は場所じゃない。
コンテンツが大事だ。
という結論を出すようになりました。
普通は
店舗 → 品物
かもしれませんが
うちの場合には逆で
品物 → 店舗
で、店や場所よりも
中身大事でしょ!
ということで
製造にかなり研究開発費をかけていました。
今、思うとそれが何よりも良かったことのように思えます。
(工事中の日本橋店です。完全なスケルトンだったので後ろの壁からも工事をしてます)