「合わせる」ということ
2017年6月30日
こんにちは、スタッフの小島です。
現在、華硝日本橋店では「合わせ」と呼ばれる江戸切子が展開されています。
主に、米つなぎ×麻の葉、麻の葉×玉一松など、それ一つでデザインとして成立するものを
あえて合わせて一つにした、贅沢な商品です。
シンプルに合わせられたその商品は、シンプルながらそれぞれの模様を崩さないように計算され、とても繊細です。
そもそも、合わせるという事はデザインをする上では当たり前の作業ですが、
そこに問われるのはセンスであり、繰り返された失敗の数であり、そこから得られたであろう緻密な計算であり、、、とにかく合わせる(何かを足す)ってすごく難しいんだなと感じます。
江戸切子のみならず、他のどんなジャンルでもそのモノを深めるためには合わせるという作業は必須で、
私自身、お酒を一口飲んで思うことは、どんな料理に合わせよう、ですし、新しいジーンズを買った時は、どんな服に合わせよう、です。
当たり前にビールと唐揚げは合うだろうけれど、もっと良くするために何を足したらいいだろうかと考え、レモンやマヨネーズや七味をかけたらよりビールに合った、という事もあるだろうし
ジーンズとTシャツに、ネックレスやら何やらたくさん付けてまとめようとしたけれど、やっぱり最初のシンプルな状態が良かった、という事もあります。
その絶妙なバランス感覚がいわばデザインの真なんだろうなと、
今回の会長作 合わせの江戸切子たちを見ていて強烈に感じ、勉強になりました。
本日の晩酌には、
ウイスキーと炭酸水を合わしたハイボールで。(レモンは余計だなと思い入れませんでした。)