金魚と江戸切子
2018年4月8日
こんにちは、工房スタッフの小島です。
日中は半袖で過ごせるくらいに暖かくなり、生物が本格的に活動を開始する季節がやってきました。
私の家で飼っている金魚たちも、水温の上昇と共に活性が上がり、人が近づくと餌を求めて必死に水面から口を出して暴れています。
ということで今回はお酒ではなく、金魚と江戸切子について話したいと思います。
先日、金魚業界に明るいニュースが飛び込んできました。
世界初、緑色の金魚が作出されたのです。その名も「はるやどる」
作出者は、金魚仙人と呼ばれることもある川原やどるさん、97歳。
世界中どこを探してもいないから、という至極単純な理由から挑戦し始めて、以来約40年、ついに公表できる段階まで来ました。
金魚は、元々の先祖であるフナの遺伝子が強く、放っておくと交配を繰り返し、フナに戻ってしまうのです。
先祖返りといって、常に人の手を加え続けない限り金魚は絶滅してしまいます。
緑色の金魚も例外ではなく、一度産まれたとしても次にまた緑の遺伝子が受け継がれるとは限らないので、安定して生み出せる数が揃うまでは気が抜けなかったと思います。
まだ誰もやった事がない事をやろう、というチャレンジ精神を97歳になった今も持ち続けている川原さんに脱帽です。
江戸切子の紋様も、まだまだ新しいものを生み出せるはず、そんな風に思わせてくれるニュースでした。
普段、お酒を飲む器として使ってるぐい呑ですが、ヒビが入ってしまったりして使えなくなってしまった時、私は捨てずに水槽のインテリアとして使っています。
ものすごく合います。
インテリアやアクセサリーとしての江戸切子の使い方も、また模索していきたいと思います。