アイスと味わう江戸切子
2022年7月28日
こんにちは、スタッフの輿水です。
今年は梅雨明けも早く、7月の始めにはもう夏らしい空を見上げることができていましたが、暑い日が続いても不思議と夏を感じられずになんとなくモヤモヤした気持ちで過ごしていました。
そんな中、つい先日、工房近くにある亀戸天神社で鳴き始めた蝉の声が聞こえてきて、そこでようやく夏の始まりを実感することができました。
普段は騒がしく感じてしまう蝉の声が、実は気持ち良く夏を感じさせてくれていることに気がつくことができたのは新しい発見でした。
さて、そんな夏といえば、硝子の器が食卓に登場する機会が増えてきますが、今回は多目的グラスに昔から好きなアイスを入れてみました。
グラスは多目的グラスのクラウン、紅と瑠璃です。

果物の実を想わせる球状のシャーベットは、昔は色々な味が一つの箱に入っていて好きな味を探しながら楽しんでいました。
いつからか袋ごとに決まった味が入るかたちに変わってしまいましたが、今も何種類かをまとめて買って楽しんでいます。
今回、使用したグラスのクラウンもおよそ20年前に三代目が開発したロングセラー商品です。
その20年のあいだに何度かデザイン変更をしながら、今でも贈り物やご自身用にと多くのお客様に手にとっていただいています。
お客様に永く喜んでいただけるような商品には、その時代の感性に合わせて常に変化し続けることができる柔軟性が必要なのだと、改めて思いました。