vol.1 小津和紙さん
2019年2月20日
第一回目は華硝のお隣小津和紙さん
こちらは創業1653年和紙の専門店です。
書道用品など和紙を使うための道具の取り扱いも豊富で
さらに手すき和紙体験
2Fは展覧会や文化教室
3Fでは資料館を構えるなど
和紙を残す取り組みにも力を入れていらっしゃいます。
今回は副店長で体験工房責任者の
髙木さんにお話を伺いました。
■小津和紙さんと日本橋の繋がり
髙木さん「もとは松阪から奉公人として江戸に来ていた小津清左衛門という人が商売を始めたんだけど、この人、本当は名字小津じゃないのよ。それがね、本居宣長って知ってる?」
私「えっ!はい、国学者の・・・」
髙『そうそう~あそこの家はもとは商家でさ、宣長のひいおじいちゃんてのが小津っていうんだけど、そこが得意先でよく出入りしてたのが清左衛門だったの。で、そのひいおじいちゃんてのは清左衛門のことすごく見込んでて、「お前には商売の才覚がある。俺はお前を支援したい。だから金を出す!」てなことがあって』
私「熱いですね!融資してくれたんですか。」
髙『それだけじゃないよ~自分とこのお客もまわしてあげたい。だから縁結びじゃないけども「名字、小津名乗らへん?そしたらウチのお客さんにもオススメしやすいで~」って言ったか知らないけど(笑)のれん分けのような形にしたわけ。大旦那に認められたところから江戸で商売が始まったのよ。』
■品揃えも魅力
私「ここに来られるお客さんって芸術系のお仕事されている方も多いですよね?」
髙「うん。手すき和紙って何に使われるかって、書道・日本画・版画・ちぎり絵・・・芸術的なものに使われることが多いよね。2Fで水墨画・水引なんかの教室も沢山やってるしね。」
私「和紙も素晴らしいですが道具まで揃って買える場所ってなかなかないんでしょうか。」
髙「そうだね。和紙関連の品揃えでいえば日本一って自負してます。」
■和紙のココが好き
髙「光に通すと繊維の流れが全然ちがう。これが癒しとか手のあたたかさに繋がる。手触りもそれぞれで、江戸切子もそうでしょう?僕はそこに惹かれてるんだと思う。」
私「私も和紙の耳が好きなんですけど、やっぱりそれは人の手の温もりみたいなものを感じてるんだと思います。でも綺麗な和紙を見つけてもどう使っていいか分からなかったり・・・」
髙『和紙を手にして「これ何に使うんだろう?」これが大事で、自分の楽しみの中で想像してくださいって思うのね。そうすれば、いろんな用途が見いだされる。お店にいるスタッフも芸大出身とか日本画専攻とかそれぞれ専門知識があるから、興味を持ったら何でも気軽に聞いてもらえればね、良いと思いますよ。』
使い方はその人次第で楽しめるという和紙。
インテリアとして取り入れるのもおすすめとのこと。
江戸切子で考えると
和紙のコースターもあったり、テーブルコーディネートに
組み合わせて楽しむのも良いかも?と思いました。
ということで華硝へお越しの際には
小津和紙さんへも、ぜひどうぞ♪