NC旋盤加工と江戸切子
2018年4月17日
AIの話が続きますがAIの話の前に、
NC旋盤加工で江戸切子をつくる
といったことがかつて流行った時期がありました。
NC旋盤加工で江戸切子とは
シンプルにいうと
紋様を数値化して機械におぼえさせ、カットを機械にさせる
というまさに
AIの元祖的な方法。
これをやれば、
職人さんなしでも大量の江戸切子ができるよ!
といった考えだったらしい。
が、今、これが浸透していないのが結果のように
うまくいかなかったらしいです。
なぜなら、
ガラスの形状が一定ではなくまちまちだったために
結局、最後は人間が修正。
人間がやったほうが早いよね。的な話だったらしいですl。
NC旋盤加工の機械の価格は高い。
人件費がなしならOK。
でも人件費必要。
では、コスト的にも見合わない。
大量にできればOK。
だけど、人間が修正では大量にはできない。
結果、技の機械化はそのとき難しかった。
ということでした。
これからの機械化を考えると、
以前よりも、NC旋盤ではないけど、機械化はある程度、
江戸切子の世界でも進むと思いますが、
やっぱり、人間の修正は不可欠だと思ってます。
ただし、職人さんではなくて
メカに強い人であったり、別のセンスが求められるかもしれません。
また、あえて人がつくるしかできないような技を持つ人だけが
職人
とよばれる、レアな世界になるかもしれません。
落合陽一さんの言う、
美術センスと、技のセンスの両方がある人が
真の職人とか。
イーロンマスクが、
先日、テスラの製作にあたり、
「人間を過小評価していた」と言ってましたが、
両方の力の共存で必要な能力は何かってことですね。