Project 儲かる伝統工芸ビジネスへのチャレンジ~直販システムのつくり方 その4~

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ここでは伝統工芸のミライについていろいろと華硝なりに考え取り組んだことをお伝えしていきます。(現在、更新していません。)

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儲かる伝統工芸ビジネスへのチャレンジ~直販システムのつくり方 その4~

2016年3月5日

どんな事件が起きたかといえば、

 

うちの会社にとっては

 

危機一髪という事件でして、

 

バブル崩壊後、一番、注文のあった大手ガラスメーカーが倒産しました。

いきなりでした。

 

下請けさん大打撃でした。

その後も、他のガラスメーカーさんもカットの部門がなくなってしまったり、

関西のガラスの問屋さんがなくなってしまったり

 

江戸切子の業界が縮小せざる得ない状況になりました。

 

うちの親が思ったのは

 

「直販していてよかった~」だったらしいです。

 

そのころには下請けはほぼなくても、販売ができるシステムができていたので問題なく事業を進めることができました。

むしろ、

 

直販がどんどん拡大

 

していました。

 

その理由を前回「製品の希少性」「親密な営業」としていましたが、この2つが第一の柱だったと思います。

 

直販に踏み切れない理由の一つに

「営業が大変だから」というのがよく言われます。

 

実際、

1店舗しかないから、日々の売り上げがダイレクトにわかるし、

お客様が来ない日は不安になるし

自分で広告をして、自分でお客様を呼んで、自分で販売をして、自分で包装をして、

自分でアフターフォローして、

 

「自分でやらなくてはならない=自己責任」

があります。

 

ふつう店を運営している人は全員やっているのだからできないことではないのですが

 

江戸切子の場合には

 

委託販売という文化しかなかったこと

販売して製造をしていると製造がおいつかなくなること

 

それからこれは私見ですが

 

自分のつくったものへ適正価格をつけられないこと

 

が直販システムへの移行が難しい理由であると思っています。

 

この「適正価格」ということが直販では非常に大事になってきますので、これはまた次回。

写真1
(これが有田焼と江戸切子のコラボらんぷ第一号です。いつも内容と写真が異なるのですが
過去の写真がないためです


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