儲かる伝統工芸ビジネスへのチャレンジ~直販システムのつくり方 その5~
2016年5月14日
前回は
適正価格
についてのお話しでしたが今回は「希少性」について。
この間も沖縄に仕事で行ったのですが
私は個人的に
「紅イモタルト」が大好きで、
行く前から
お土産必リストに載せてましたが
沖縄のどこに行っても売っていて
「まあ、いつでも買えるだろう」とのんきに思い
空港でいいや~と思っていたのですが
帰りは
すでに手荷物いっぱいで
買う元気がなくなり
「ま、いいか」と、スルーしてしまいました。
これが
たとえば
「○○でしか手に入らない」的な話になれば
そこに行ったときに
すかさず買うしかなく
絶対に購入
になるはずです。
お菓子のような大量の製品を販売しなくてはならない場合には
どこでも売る
ということが大事なので、弊社の場合と同じとは言えないのですが・・・。
華硝の場合には
世界中で亀戸の店舗で華硝の江戸切子はここでしか買えない。
場所の「希少性」です。
直販システムか委託販売か
を迷う際に、この場所の「希少性」を優先にすると
直販システムを取らざる得なくなります。
その上で、
お客様が自社の商品をどうしても欲しいと思っていただけるような
商品力
をつけなくてはならない。
常にアップデートし続けなくてはならない。
華硝でとったシステムは
直販システム → 希少性 → 商品力と丁寧な接客
でした。
希少性を支えるのは
商品力
丁寧な接客で
この商品力が製造部門、丁寧な接客が販売部門
となります。
つくる・売るの一体化によって
いつも、
「お客様はどう考えるんだろう?」というお客様の視点にたって考えられるようになりました。
と書きますと。
華硝さん、うまくやってるんだね、よかったね・・・で終わってしまう話で
このシステムをつくるまでには
心が折れそうなこともありましたし
このシステムにも当初は大きな弱点がありました。
それはまた次回に。
店舗の様子です。これだけたくさんの江戸切子を見ることができるのは亀戸(6月からは日本橋も)の直営店だけです。